地震予知の現状
地震予知計画は始まってから、35年以上が経過しています。
現在、日本列島の地下の状況、エネルギーの蓄積状態、次に地震が発生する可能性の大きい地域などの設定をしていますが、地震予知ができる状況には至っていません。
現在、地震予知情報を出せるのは「東海地震」だけです。
地震を予知するための観測網と常時監視体制があり、観測データを分析、判断する体制、地震予知情報が出たら、それに基づいて非難計画と体制が作成されていることが必要条件です。
ほとんどの地方には地震予知体制はありません。
「地球時間で発生する地震」を「人間時間で地震予知する」研究
地震予知研究は観測研究を通して、長期予知・短期予知についての有効な地震データを供給して成果を挙げつつあります。長期予知では地震発生の場所と規模を特定しています。短期予知、前兆現象はいろいろな情報があり、前震活動、地殻変動、地鳴り、地下水変動、発光現象、生物の異常行動など特定されたものはありません。地震との関連を科学的に解明することは、人々の疑問に答えるとともに地震短期予知に貢献することができます。
長期予知
場所、マグニチュード、地震発生間隔を推定
活断層調査、古地震調査、地震空白域
特別観測地域・特定観測地域の指定
短期予知・前兆現象
発光現象、生物異常、地磁気変化、前震活動
温泉水・地下水の変化、地面の変動
地震雲、地震虹、電磁波、地鳴り・鳴動
